◆もうアルゴリズムにビクつきながら記事を書かなくても良い?カナダからの手紙より。
グーグル(Google)のアルゴリズム、その顔色を伺いながら記事を書いてきました。
顔色を伺うといってもあくまで推測ですよね。こうじゃないか、ああじゃないか。しかもしょっちゅうアルゴリズムは更新されると言います。
今そのヨミが当たっていたとしてもいつまたアルゴリズムが変えられるかはわかりません。
それを追求する時間と労力はバカになりません。
その時間と労力を記事作成にあててさっさと書き始めた方がいいのでは?という疑問をいだきながらもついつい気になって筆が鈍る、止まるというご経験をお持ちのかたは多いのではないでしょうか。
でもこのカナダからの手紙で吹っ切れました(笑)。
全文をそのままシェアします。
アルゴリズムに媚びずにソーシャルメディアで安定した成果を出すには?【海外情報】
渡邉 様 こんにちは。カナダ在住、バズ部の川添です。
皆さんは、ソーシャルメディアのアルゴリズムに振り回された経験はありませんか?突然のリーチ数減少、バズの不確実性、過度なトレンドコンテンツ依存、、、ドギマギしますよね。
最近、アメリカのソーシャルメディアコンサルタント、Donavan Barrett(ドナヴァン・バレット)の動画を何気なく再生してみたら、彼が提供する実践的なアドバイスにすっかり惹き込まれてしまいました。
Donavanはまだ広く知られていないものの、心理学のバックグラウンドを活かし、10年以上にわたってソーシャルメディア戦略を磨き上げてきた専門家です。
彼が語る「アルゴリズムに依存せずに安定した成果を出す方法」は私も同意する部分が多く、みなさんにも有用だと感じましたので、今回共有したいと思います。おそらく日本語では初公開の情報だと思いますので、ぜひ参考にしてください!
steal this algorithm-proof social media strategy for going viral (my secrets)
このバイラル戦略を盗め!アルゴリズムに左右されないソーシャルメディア戦略の秘密を教えます安定的な成果はアルゴリズムに依存することなく達成できる
Webマーケターの多くは、アルゴリズムに適応することが成功への鍵だと考えがちです。InstagramやX、YouTubeなどのプラットフォームでは、アルゴリズムによってコンテンツの露出が決まります。そのため、日々その最新トレンドに対応しようと躍起になっている方もいるはずです。
その考え方を根本から見直すべきだとDonavanは主張します。
ソーシャルメディア戦略において、アルゴリズムに依存しないことが長期的な成功をもたらすと彼は言います。なぜなら、アルゴリズムは常に変化し、それに追従することは一時的な成果に過ぎないからです。本質的な価値を提供することこそが重要です。バズ部もこの考えには同意します。
なぜかと言うと、コンテンツを届ける相手が他ならぬ人間だからです。アルゴリズムにこだわりすぎると、視点が偏り、逆に人間の心に刺さらないコンテンツになってしまいます。中長期的に見るとかえってマイナスに作用する可能性があるのです。そうではなく、人間の原理原則に基づいてコンテンツを作成すれば、結果的にアルゴリズムを超越した価値の高いコンテンツになると私たちは考えています。Donavanは、特に初期段階においてアルゴリズムに左右されない戦略として、3つの重要な要素を提唱しています。これらの要素がどのように効果を発揮するのか、詳しく紹介していきますね。
実際に、この要素を親子関係修復ビジネスを営むAshley(アシュリー)がInstagramのリールに適用したところ・・・わずか3ヶ月で再生数がめきめきと伸び、毎週100人のフォロワーが増え続け、ついには10万回以上再生されるリールも生まれています。
親子関係を修復するビジネスオーナーAshleyのInstagram
https://www.instagram.com/___ashleynikki/
#1 一貫性のある視聴者が覚えやすいフォーマットにしよう
まずは一貫性のある、繰り返し使えるフォーマットでコンテンツ発信をすること。
Donavanは、視聴者にとって覚えやすいフォーマットを一貫して使用することが、成功への鍵であると強調しています。視聴者がソーシャルメディア上で大量のコンテンツに触れる中で、特定のクリエイターやブランドを記憶し続けるのは簡単ではありません。だからこそ、一貫性のあるフォーマットを持つことで、視聴者はそのコンテンツを見た瞬間に「これはあのブランド(クリエイター)のものだ」と認識できるようになります。
マーケティングでは『何かを認識するまでに7回、あるいは15回以上見なければならない』といわれることもあります。視聴者は、フォローするアカウントから何を期待できるのかを知りたいのです。GRWMやチュートリアルなど様々なフォーマットで発信し、その中の一つの動画がウケてアルゴリズムで拡散されたとしても、視聴者はあなたのページを見に行ったときに期待と違うことに気づきます。『あの動画は本当に良かったけれど、他に同じような動画は期待できないかもしれない』と思わせてしまうのです。
実際に、Ashleyも最初は様々な形式のコンテンツを試していましたが、どれも思ったような結果を得られませんでした。そこでDonavanは、視聴者から最も反応の良かった複数人物を演じる、「会話形式のスキット(寸劇)」を一貫して使うことを提案。これにより視聴者は内容に強く共感し、理解を深めることができました。さらに、視聴者がコンテンツを見ただけで「これはAshleyの動画だ」とすぐに認識できるようになり、彼女の動画は一気に注目を集めるようになったのです。
#2 知らない人の話は誰も聞かない。視聴者に寄り添ってまず信頼関係を築こう
もう一つの重要なポイントは、視聴者に寄り添って信頼関係を築くことです。
多くのマーケティング担当者は、有用な情報やアドバイスを提供することに注力しがちですが、それだけでは視聴者との深い関係を築くことは難しい場合があります。Donavanは、まず視聴者の置かれている状況や感情に寄り添い、共感を示すことで、彼らとの信頼関係を築くことが重要だとしています。
Ashleyも、親子関係の改善を目指して親たちにアドバイスを提供していました。しかし、優れたアドバイスであるにもかかわらず、なぜかコンテンツが伸びない。調査を進めるうちに、親である視聴者が「自分の育児方法に問題がある」と認識できていないことが原因だと気づきました。
「これをやったらだめ!」と伝えるのではなく、
「これをやってしまうのは、あなたの◯◯という経験からきている」と、彼ら自身の経験に基づいて語りかけないと届かなかったのです。たとえば、親に対して『子供の感情を無視するべきではない』『子供に強くなれと言うべきではない』『子供の感情が過剰だと感じさせてはいけない』と促す動画の場合。単によくないと正面から指摘するのではなく、まずその親自身が子供の頃に同じように感情を無視され、放置され、早く大人になることを求められた経験があり、それが今の自分の行動に影響しているのだと、共感を示すことが重要だとわかりました。
このような視点を取り入れることで、視聴者は「Ashleyは私のことを理解してくれている!」と感じ、結果として彼女のコンテンツへの信頼が増しました。その結果、Ashleyのコンテンツは視聴者の心に深く刺さり、急速に人気を集めるようになったのです。
#3 思わずシェアしたくなるような心に響くコンテンツを作ろう
ソーシャルメディアはシェアされやすい最強の口コミツール。その「拡散力」を味方につけるべきです。
Donavanは、視聴者が自分のフォロワーや友人と共有したいと思うようなコンテンツを作ることの重要性を強調しています。見知らぬ人の広告よりも、友人や既に信頼している人からの推薦の方がずっと信頼できるものだからです。視聴者がコンテンツをシェアする理由には、以下が挙げられます。
- 自己投影できる(自分自身の価値観や経験に共感できる)内容であるから
- 新しい視点や洞察を提供してくれるから
つまり私たち発信者側は、視聴者を深く理解し、その人たちを強くイメージしてコンテンツを作り変えていく必要があります。中身が同じでも、その視聴者に響くように見せ方を変えるのです。
Ashleyの場合、3つの異なる視聴者層が考えられました。
- すでに克服した親: すでに自分自身の課題を克服し、親として成長を遂げた視聴者が、自分の信念や成功体験を共有したいと思うケース。
- 改善を目指す親: 自分の過去の育児経験に気づき、それを改善しようと努力する親が、彼女の動画をアファメーションとして共有するケース。
- トラウマを持つ子供: 親によって傷つけられた子供時代の経験を持つ視聴者が、彼女のコンテンツに共感し、自分の成長や癒しを他者と共有したいと思うケース。
それぞれの視聴者層に的確に届けたことで、Ashleyの動画は視聴者の心に強く響き、多くの人々が思わずシェアしたくなるようなコンテンツとなりました。その結果、彼女のコンテンツはアルゴリズムに頼らずとも、自然に拡散され、多くの人にリーチすることができたのです。
もちろん、斬新な視点を提供することは一夜にしてできるものではありません。これは、あなたが本当に情熱を持っていること、そしてコンテンツに深く関わり、表面的な見方を超えて物事の本質を見抜く能力が求められます。また、それを言葉にする能力も重要です。これらはすぐには身につかないかもしれませんが、その重要性に気づいたことが、成長のきっかけとなるはずです。
あとがき
Donavanのアプローチは、単に現在のアルゴリズムやトレンドを追うのではなく、視聴者との信頼関係を築くことで長期的な成功を目指すものです。ここはバズ部も同意する部分で、ユーザーを深く理解し、適切にコンテンツを作っていくことが結局大事だなと改めて思いました。アルゴリズムもトレンドも移り変わりますから。
とはいっても、ソーシャルメディアにおける拡散力は、コンテンツの内容だけでなく、その形式や見せ方にも大きく影響されます。視聴者が思わず「これを他の人にも見せたい」と思うようなコンテンツ形式に工夫することも大事です。Donavanの3つの要素がその辺りの思考に有益だと思うので、ぜひ試してみてください!
◆ブログ記事数が増えればアクセス数が上がるという思い違い