◆MLMのQサイエンス、日本撤退 米国以外の海外市場全て閉鎖
CBD(カンナビジオール)配合のサプリメントや化粧品などを販売する、Qサイエンス(本社米国ユタ州ジェイク・スペンサー社長)の日本法人Qサイエンス・アジアージャパン(本社神奈川県、有馬裕一社長)が5月31日付で日本市場から撤退しました。
Qサイエンス、日本撤退 米国以外の海外市場全て閉鎖 |
日本流通産業新聞オンライン
Qサイエンスは2012年に、全米プロフットボールリーグ(NFL)でクォーターバックとして活躍したマーク・ウィルソンCEOが米国で創業した。
日本では2019年からNFRで事業を展開してきた。複数の外資系NB企業で責任者を務めてきた有馬裕一氏が2021年9月に社長に就任し、組織の拡大に努めていた。
5月7日に6月1日からOTGをNFRに移行すると発表。その後、Qサイエンス米国本社の取締役会議で、5月31日をもって米国以外の日本を含む海外マーケット全ての閉鎖を決めたという。本紙の取材では2023年夏ごろから新規会員が増加し、9月に開催したグローバルコンベンションでは日本から約40人の会員が参加したという。12月頃からは製品の欠品が出てきたことからフィールドの間で不安の声が上がり始めていたという。
日本流通産業新聞 2024.6.13
「製品の欠品が出てきたことからフィールドの間で不安の声が上がり始めていたという」と書いていますが、なんか中途半端な記事でその原因などには深く触れていませんね。
そこで少し調べましたので書きます。
■撤退の理由
撤退の理由は明らかされていませんが、複数の要因が複合的に作用したと考えられます。
日本におけるCBD市場の成長鈍化
近年、日本におけるCBD市場は成長していましたが、2023年頃から成長が鈍化しているとの指摘がありますね。
市場競争の激化や、消費者の意識の変化なども原因と考えられます。
日本におけるネットワークビジネス規制の強化
2022年、消費者庁はネットワークビジネスに関するガイドラインを改訂し、規制を強化しましたが、
QサイエンスのようなMLM企業にとって事業運営上の負担が大きくなった可能性があります。
米国本社の経営戦略変更
Qサイエンス米国本社は、2024年5月に経営戦略を変更し、米国市場に注力することを発表しました。
日本を含む海外市場からの撤退はこの経営戦略変更の一環と考えられます。
■日本法人の今後は
Qサイエンス・アジアージャパンは、すでにすべての事業を停止しており、今後は債権処理を進めていく予定とのことです。
■日本市場への影響
Qサイエンスの撤退により、日本におけるCBD市場は縮小することが予想されます。
■関連情報
Qサイエンス、日本撤退 米国以外の海外市場全て閉鎖:https://online.bci.co.jp/tag/detail/withdrawal
■その他
Qサイエンスの撤退は、日本におけるCBD市場の今後の動向に大きな影響を与えるものと思われます。 今後の市場動向に注目が必要です。
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