MLM会社ARIIX Japan(アリックス・ジャパン)9カ月間の一部業務停止
2020/11/26日本流通産業新聞
消費者庁・取引対策課千島晴雄取引対策官
消費者庁は11月20日、ARIIX Japan(アリックス・ジャパン、本社東京都、宮城邦夫GM)に対し、特定商取引法に基づき、9カ月間の一部業務停止を命じ、あわせて業務改善を指示した。職務執行者である宮城GMに対しては、9カ月間の業務禁止を命じた。一方、消費者庁はグループ会社のモリンダとゼンノアが経営統合した場合、業務停止命令の効力は失われる可能性を示唆した。
ARIIX Japan(アリックス・ジャパン)は「栄養補助食品」「スキンケア製品」「ヘア&ボディケア製品」「エッセンシャル オイル ブレンド」
「ウォーターボトルと空気清浄機」の5つのブランドを展開するMLM会社です。
この処分の理由は、「勧誘目的等の不明示」「書面不交付」「迷惑勧誘」の3項目です。
具体的には19年7月以降、勧誘の相手に対し名称、特定負担を伴う取引の契約だということ、
製品の種類を明らかにしなったということです。
さらに、概要書面を交付していなかったといいます。
今年(2020年)2月には「この場では契約しない」という意思を示している相手に4時間も勧誘し続け、
その場で契約することを要求し続けたということです。
相談件数は9年で2000件を超え、最高契約金額はなんと300万円!
これはひどいですね。
そもそもネットワークビジネは少資本でできることが特徴のはずです。
*いまだにこんな事件を起こしていては、MLMのイメージはダダ下がる
またしても違法な口コミの強制勧誘、強引勧誘による事件です。
まっとうにネットワークビジネ活動をしている会社、会員にとってははなはだ迷惑な話です。
ネットワークビジネの本質から離れて、手垢にまみれカビが生えて、
腐りかかっているもう一つのネットワークビジネというものが幅をきかせているように見えます。
実はもうネットワークビジネという名称は使いたくないのです。
21世紀の今は<オンラインMLM>が主流です。
むろん喫茶店で4時間も拉致するようなビジネスではありません。
それはまるで昭和の悪徳マルチですね。
何か新しいネーミングはないものか?
ヒューマンリレーションシップビジネス。ん~長すぎますね。
「オンライン」という言葉ももう当たり前になりつつあります。
MLMもなんかわかったようでわからない、伝わりにくいものだと感じてはいますが…。
<オンラインMLM>はたしかに本質はネットワークビジネの仕組みですが、考え方によっては、
誕生からインターネット以前までのネットワークビジネと違う、新しいものと捉えることもできます。
このような事件を聞くたびにネットワークビジネという呼称に嫌気がさしますね。
このことはずっと考えてきましたが、いまだいいネーミングがみつかりません。
◆コンプライアンスの徹底は当然でもそれだけで問題は解決しない