ネットワークビジネスのダメな勧め方、ブーメラン効果を学ぶ

いまでこそコロナでファミレスやカフェに行くことはあまりないですが、
以前はよくこういう場面に出会ったものです。
それは、ネットワークビジネスの勧誘です。
隣のテーブルなんかでやっているとモロに聞こえてきてしまいます。
そういえば自分もこんなことをしていたんだ、などと思い出してニガ笑い。
*「ブーメラン効果」を知らずに熱心に勧めてもなかなかうまくいかない
化粧品、サプリメント、洗剤、様々な製品がありますが、まずは熱心なそれらの説明。
そして権利収入が、自由な時間が云々と熱がはいります。
とにかくこの製品はオンリーワンで凄い!ネットワークビジネスは素晴らしい!
そのトーンといったら、もう、単に「こんないいものがある」ということを伝える語調ではなく
絶対的な神のお告げのようです。
そこに生まれるのが話し手と聞き手の温度差。
それは押し付け、ゴリ押しに聞こえます。聞き手はどんどん冷めていくように見えます。
これは、「ブーメラン効果」を知らないからついそうなってしまうのです。
特にネットワークビジネスを始めて間もない人は、
製品もビジネスも素晴らしいものと信じこんでいますから
この話なら誰だって魅力を感じるはず、そうに決まっているという思い込みにハマっています。
ですから、そんな話を始めて聞く相手にいきなり熱く語ってしまいます。
*ブーメラン効果とは?
このようなセールストークはほかのセールスでもよく見られます。
このような強引なトークは、強引であればあるほど相手の反発を増幅させてしまいます。
それを「ブーメラン効果」といい、心理学で証明されているのです。
これを分析すると、一方的で強引なセールストークは選択の自由を奪われた感覚を発生させるために、
自由を得るために反発する気持ちが高まるからです。
例えば、そろそろゲームを切り上げて勉強しようかと思っている矢先に、
「遊んでないで早く勉強しなさい!」といわれると、子供は勉強する気がうせて反発します。
人の心理は本来自分のことは自分で選択したいのです。
他人に強制されることを嫌うものです。
これがポイントです。
先ほどの例をもう少し細かく見てみると、なるほど良いものかもしれない、
よさそうだという印象が芽生えていても、何か不自由な感覚を覚えると、
それ以上素直に聞けなくなるということですね。
そこでは心理的な逆転現象がおきてその不自由感、違和感から逃れようとして
反発という行動に変わってしまうのです。
それは無意識的で、いともかんたんに気持ちが変わってしまう現象です。
*「ブーメラン効果」が生じないようにするには?
とにかくまず強制的、一方的なトーンでの話し方は避けます。
相手に選択権があるのだということは本来当然なのですから、
そこは充分気をつけなければなりません。
熱くなればなるほど対等に話している感覚は薄れていきます。
努めて普段の会話のような冷静さとキャッチボールで進めていきましょう。
私は知っていて、知らないあなたに教えてあげている、
などという優越意識はまったくマイナスです。
そのうえで「もし気に入らないようだったら断って」とか
「無理に勧める気はないから」とか、
自由を認めているんだということを感じさせるような言葉も使いましょう。
相手に選択肢、自由を与えなければなりません。
そしてこれはオンラインでも全く同じことです。
対面はしていませんが、常に相手の心理に気を配って伝えていく
ということが大切なのです。
※参考記事↓↓↓
成功者の真似をするな!成功者はすでに過去の人