◆完璧主義者が出遅れるのは現実を忘れて理想を優先するから
完璧主義とは、何にでも完璧な状態を目指す考え方、
精神状態のことです。
主義であるからには「そうあるべき」「~でなければならない」
となります。
このような考えを持った人や、そのような心理状態の人を
完全主義者、もしくは完璧主義者といいます。
一見、常に完璧を求める素晴らしい考え方のように聞こえますが
実はそういうことでもなさそうですね。
完璧主義者は褒め言葉というより、どちらかというと
マイナスイメージで使われることが多いような気がします。
●完璧主義者には3つのタイプがある
1.自己指向型
自分に対して完璧でなければならないと考え、
常に完璧であろうとする。
2.社会規定型
社会(他者)にとって自分が完璧でなければならないと考える、
欠点のない人間を目指す。
3.他者指向型
自分よりも他者に完璧を求め批判するタイプ。
●完璧主義者の問題点
人は多かれ少なかれ完璧であろうとする願望は持っていますが
それが「主義」となると現実とのギャップなどにより様々な問題が
発生します。
「主義」は「ほどほど」を許さないからです。
完璧な完璧主義者(?)の場合「完璧にできないのならば、
何もしない方がマシ」となってしまいます。
そこまで行かなくても何事に対しても「それはこうあるべき」
という考えを強く持っているようです。
そして、それは対人関係にも当然影響します。
完璧なパートナー、完璧な上司、完璧な部下など完璧な相手を求めますが、
現実にはそんな人はいないので、孤立したりしてしまいます。
新しく何かを始める場合は完璧な準備(?)のために
時間を費やします。
自分で完璧な準備が整ったと判断できるまで
スタートしないのです。
完璧を求めるあまり何カ月たってもスタートできない人もいます。
誰でも何かを完璧に成し遂げたいとどこかで感じてはいますが、
それは程度の問題です。
準備も大切ですが何よりも始めることのほうが大事なのです。
完璧主義の罠にはまってはいけません。
例えば、自分の仕事の完璧さに拘って納期に間に合わなかったとしたら
その仕事の価値はゼロです。
それどころかペナルティを科されたり信用を失ってしまうでしょう。
時間は自分の都合にあわせて待ってはくれません。
完璧を目指す気持ちは必要でしょうが、完璧こそ最優先という考え方は
現実にはそぐわないと思った方がいいでしょう。
準備にどんなに時間をかけて満足したつもりで始めても、
それが完璧な結果を保証するわけではありません。
何事にもある程度の準備は必要です。
しかし出遅れた時間を後から取り戻すことはできないのです。
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