◆ネットワークビジネスを正しく理解すれば他利・自利を満たして共に幸福を掴める
ネットワークビジネスを正しく理解するには正しい情報と
誤った情報を嗅ぎわける必要があります。
どんな事であれ物事を本当に理解するためには
それなりの時間がかかるものです。
わずか1,000や5,000文字の文字情報だけで全てを理解することはできません。
中にはその程度の情報でも分るというものもありますが、
ことネットワークビジネスに関してはそうはいきません。
何故ならネットワークビジネスの周りには高濃度の誤解・偏見・
思い込みなどによる不正確な情報が氾濫しているからです。
●人は新しい事がらに、ニュートラル脳で出会うことは難しい
何かに興味をもって調べ始めた時多くの場合既に何らかの
曖昧な情報が多かれ少なかれインプットされているものです。
この情報社会で人は家族、知人、友人、会社、近所、マスコミなど
様々な情報の渦の中で生活しています。
興味のあるなしに関わらず聞きたい、聞きたくないに関わらず
身の周りには情報があふれかえっているのです。
誰しも多かれ少なかれ知らず知らずのうちに曖昧な情報に染まっていますね。
何を言いたいかと言うと全くの白紙 (ニュートラル・中立) で、
新しい事柄の理解を始めるのは難しいということです。
●誤解を恐れず例として、敢えてこの話題を取り上げます
オートバイ、という乗り物があります。
興味のない人にとってはタダの危険なうるさい乗り物と思われていることでしょう。
オートバイと言えば騒音を撒き散らし暴走族を連想させ、
ひとたび事故を起こせば大怪我や死に繋がる、他人に迷惑を撒き散らす
この世にない方がいい反社会的乗り物というイメージがあります。
オートバイの騒音に毎日悩まされている人、
過去に実害(バイク側が過失の交通事故やバイクを使ったひったくりなど)に
あった人などはこの先を読んでも殆ど理解できないかもしれません。
しかし、それだけではオートバイを理解したことにはなりません。
オートバイをほんとうに愛しその利便性を享受して楽しむ人も多くいることも事実です。
●オートバイを理解するには乗ってみるのが一番
ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが
オートバイを理解する最も早い方法は乗ってみることでしょう。
僕は20代前半で免許を取得し20年以上乗ってきました。
当時は中型限定免許で、「限定解除」の試験をクリアすれば
大型バイクにも乗れるというものでした。
そこで「限定解除」の試験を受けました。
この試験は当時社会問題にもなっていた暴走族を増やさないため
というものでしたから「落とすための試験」だったのです。
周りには10回以上落ちたライダーはザラにいましたし
中には30回以上というツワモノ(?)もいました。
一発合格で臨みましたが一回目は見事に落ちました。
問題点を洗い出して1カ月ほど特訓して2回目で合格。
その時合格者は62人中たったの3名でした。
合格発表の後合格者に試験官の講話があり、
「大型オートバイは陸上の交通で最も安全な乗り物である。
限定解除を取得した皆さんは、これからは道路交通のリーダ―として
ふさわしい運転を心掛け、不適切な行為をみかけたら注意し指導する
という心構えを持ってもらいたい。」
なぜオートバイが「陸上では最も安全な乗り物」であるかについては
長くなるのでここでは書きませんが、この講話を聞いて
いままで心のどこかにあった燻りが一気に解消しました。
その燻りとはライダー誰もが持っているであろう
「バイクは社会の嫌われ者」だという思いです。
●物事を理解するにはその一面だけ理解しただけでは正しい理解とはいえない
何事もどう理解してどう使うかによって大きな差が、
場合によっては全く逆の結果が生まれます。
騒音を撒き散らして暴走すれば悪とみなされるのはあたりまえでしょう。
そしてその部分だけを見て理解したつもりになり判断をくだす
という人は多いものです。
正しい理解をして正しい使い方をしてはじめてそのもの本来の価値が
発揮されるのです。
例えば包丁は料理にはなくてはならない便利な道具ですが凶器にもなりますよね。
水は人間にとってなくてはならないものですが形を変えた大津波や
水害で生命を奪われたりもします。
酸素もなければ生命の危機ですが形を変えた活性酸素などは健康を
害するものです。
つまりそのもの自体は善でも悪でもないが人間の解釈、
使い方によってどちらにでもなるということではないでしょうか。
ネットワークビジネスも正しく理解し正しく判断し正しく活動しなければ
幸福を得るどころか胡散臭い商売となってしまうのです。
ネットワークビジネスは本来、幸福を追求するビジネスです。
ここでは「ネットワークビジネスとはいままでにない流通形態で、
製品の使用者(消費者)が販売者となって云々」という説明は他に譲って、
もうひとつの面にフォーカスして書きます。
●ネットワークビジネスは人間社会の原理に合致したビジネス
社会的動物である人間の世の中は一人では成り立たちません。
まわりの人々と共に支え合い、仕え合ってこそ共同体は機能します。
そしてそこに幸福が生れる。
ネットワークビジネスは「人と共に仕合せになっていく」という
ビジネスなのです。
たしかに一人一人の力は小さいものです。
その小さな力を共通の実現可能な夢に向かって集積していくのです。
そこに大きな力が生れます。
いわゆるWin-Winの、人の集合体=流通組織です。
その実現可能な夢とは幸福を一緒に掴みとるということです。
これを理解できず他利を無視して私利私欲の活動をし、
多くの人は失敗するのです。
多くの人がネットワークビジネスの本質を理解しないで、
うわべの魅力だけにひかれて始める。
そのように始めても「ビジネスとは自分が儲かるもの=自利)」という認識しかないようでは
ダメなのです。
基本は個人事業主ですがチームプレーや、他のメンバーとどう連携していくのか、
見込み客にどのような思いで接するのかということが重要なポイントです。
昨日の見込客が今日のビジネスパートナーとなるからです。
そういった活動がうまく行き組織が拡大してゆくと小さな歯車の力が
やがて大きな歯車に伝わるようになるのです。
そこで初めて人と共に幸福を得られるというビジネスなのです。
つまり、他利によって自利が生ずるということではないでしょうか。
いままでは会員数を増やす事に力を入れるあまり、ネットワークビジネスの
特質のひとつ「人と共に幸福を得るビジネス」を教育、PRすることが
疎かにされてきたように感じています。
●ネットワークビジネスを本当に理解するには正しくやり続けること
ネットワークビジネスを、やる前に理解するといっても限界があります。
すでにやっている人でもそのレベルによって理解度は違うのです。
ネットワークビジネスをやる前に理解すべき大切なことは、
「流通形態が今までにないもの、小資本で誰でもできる~、云々」
の仕組みだけでなく、「共生して我も人もの幸福を追求するビジネス」だと
いうことです。
「人は一人では生きていけない」という原理原則に則った
「人と共に幸福になる」ビジネスなのだということを理解すれば
間違った情報などに惑わされることなく胸を張って取り組めるはずです。
そしてビジネスを通して人間力が磨かれます。
人と共に分かち合う幸福は「自分だけ良ければよい」ではだめで、
人の道を追求する精神からしか生れないのです。
「個」の権利収入をしっかり掴むためには他者を思いやり、
調和協力して「集」の力を呼び込むということです。
他利なくして自利なし。
ネットワークビジネスとはこういった本質を真に理解せずには
なかなか成功できないものなのです。
ネットワークビジネス成功のヒント―長距離を移動する渡り鳥の飛行