◆収入システムとは?―権利収入と労働収入の違いと関係を理解する
その町の水源は遠くの湖だけでした。
そこに辿り着くには細い山道を通らなければなりません。
毎日誰かが水を運んで供給し対価を得ていました。
一人の若者Aは今日も朝早くから空のバケツを持って
湖に向かいます。
もう一人の若者Bは畑を耕して生計を立てていましたが
もう少し収入を増やしたいと考えました。
Aのように水を運ぶ仕事に転向しても収入は
今とほとんど変わりません。
そこで色々考えをめぐらせているうちにあることに
気付いたのです。
それは湖から町までのパイプラインを作る
というアイディアです。
数人の仲間もこれに賛同して本業は続けながら
毎日毎日少しずつ計画をすすめました。
Aも収入を増やしたいとは思いましたが、
人力の運搬ではバケツをひと回りおおきくするか
水を運ぶ回数を増やすしかありません。
休んだ日の収入は0です。
収入を増やすことはなかなかできませんでした。
Bはついにパイプラインを完成させました。
水は人が運んでいた時の数百倍の量が供給されるように
なったのです。
量もスピードも桁違いです。
人力の運搬とは違う仕組み(システム)を作り上げることで
Bの収入は大幅にアップしたのです。
そしてこのシステムは毎日毎日湖まで行かなくても
自動的に継続して収入を約束してくれるものです。
●権利収入は労働収入の限界を超えることができる
人間一人の労働収入を増加させるには限界がありますが
権利収入には限界がないのです。
もしも、さらに収入をふやしたいと思うならパイプラインを
もう一本作ればいいのです。
収入だけではありません。
時間の自由も享受できるようになるのです。
しかしここで気をつけねばならない事があります。
ネットワークビジネスというと、権利収入、権利収入という言葉が
強調されます。
それは大きな魅力に間違いはありませんが
そればかりに目を奪われると現実を見失います。
●権利収入は労働収入の結果としてもたらされるもの
権利収入とはシステムが出来て、初めてもたらされるものです。
システム(組織)ができるまでは地道な労働が必要なのです。
そして権利収入が発生した後も
適宜システムをメンテナンスする必要があります。
ネットワークビジネス=権利収入というイメージ、
ビジネスに参加すれば即権利収入などというのは
思い違いです。
しっかりした労働、地道な学習と活動の結果として
はじめて堅実な権利収入が生まれるのです。
また、ネットワークビジネスを相手に伝える場合も
権利収入を強調し過ぎてこの点をおろそかにしては
ならないのです。
例えば作家の印税収入は著作行為という大変な労働の結果なのです。
本を書かずに印税収入が発生するということはあり得ません。
◆労働収入から権利収入へ―EクワドラントからBクワドラントへの移行