ネットワークビジネスの記事、酷い内容のものが溢れていますがここでひとつ…
たくさんのインチキ記事が氾濫していますが最近のもので気になるものをひとつ取り上げます。
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2021年8月16日 掲載 新潮社
『知られざる「マルチビジネス」の世界 経験者が語る「月収150万円」と「借金700万円」の生活
https://news.yahoo.co.jp/articles/4059bfe008f435ae3a705c2c9a739f75e860f635?page=3』
ここでは部分を引用して書きます。
まずこれを書いたのは誰かというと「デイリー新潮取材班編集」となっています。
匿名と同じ様なものですね。個人を特定できません。
無責任。
作家の西尾潤氏は、かつてマルチビジネスで月収150万円を稼いだ経験から、小説『マルチの子』(徳間書店)をこのたび上梓した。
流通アナリストの渡辺広明氏が、西尾氏からマルチビジネスを学んだ。
小説『マルチの子』の著者西尾潤氏は結果的にこのビジネスの成功者でなく失敗者です。
渡辺広明氏がネットワークビジネスの失敗者から何を学んだのか?
記事中に何度か出てくる「○〇らしい。」。
らしいという憶測?推測?で記事を書くなんて考えられませんし、してはいけないことです。
デイリー新潮取材班というほどのものが「取材」というものをどう捉えているのか?甚だ疑問です。
マスコミがネットワークビジネスを敵とみなしていることは明白ですね。
この記事を何も知らない人が読んだらどういう印象を持つかは自明です。
うまくいけば表向き月収150万円でも裏では700万円も借金する危ないビジネスと映るでしょう。
ネットワークビジネスをやれば皆そうなる?
小説ですからフィクションと考えれば著者西尾潤氏が何を書こうと勝手です。
そこまで追求はできません。
しかしそれを取り上げて嘘まがいの記事を書く、そのことが問題です。
単に一失敗者の側面からだけの情報でネットワークビジネスを否定する記事です。
*ネットワークビジネスの一部分にフォーカスして全体を見ていない
マルチ商法は「ネットワークビジネス」あるいは「マルチレベルマーケティング」とも呼ばれる。法律上の名称は「連鎖販売取引」といい、会員が新規会員を誘ってモノやサービスを販売し、その新規会員がまた別の人間を勧誘して販売することができれば、もとの会員にも数パーセントのインセンティブが入る……というのが基本的な仕組みだ。しばしば「ねずみ講」とも混同されるが、
ここでは「販売」するものしか言っていませんが、販売しないものもありますし、むしろ今の主流は会員自身は販売しない、会員制の通信販売型です。
販売しませんから仕入れも在庫もありません。
つまりこの記事はネットワークビジネス全体を見て語るのではなくある一面、一部分だけを見て書いているということです。
また、記事内ではこのビジネスで扱う商品が高額なものばかり。
今でもそういう高額商品を扱うものはあるでしょうが主流は毎月自己消費できる数千円から1万数千円程度のものです。
ローンを組む必要などありません。
*ボーナスプランも単なる一例を出してそれが全てのように紹介している
記事内では「ひとつを例にとると」とは断っていますが、読者は他も似たようなものと感じるでしょう。
ネットワークビジネスの収入の仕組みはとても一つの例で語れるほど単純ではないのです。
そしてここでも、「という風に階層になっているらしい。」という憶測。
「ジャグジー風呂の機械」は16~17万円だったが、 商品開発に携わった立場の私からすると、会員の“儲け”が反映されて、結果的に割高な商品にならざるを得ないのが、マルチ取引の気になる点である。頑張れば頑張っただけ儲かる仕組みは分からなくもないが、商取引の健全な形とはいえない。
「会員の儲けが反映されて結果的に割高な商品に」というのも、広告費をかけた一般市販商品との対比が抜けています。
同じ商品を通常の流通で、広告費を使っての価格を設定するならば、ネットワークビジネスで流通する価格よりはるかに高くなるということをスッ飛ばして無知さを曝け出しているのです。
実際は優良な製品を安く提供しているのです。全く逆の嘘情報ですね。
「商取引の健全な形とはいえない。」とは、不健全なビジネスだと言っています。
全く説明不足でトンチンカン。
健全な商取引とは何なのか?客観性のない独りよがりの論ですね。
*知人の例を書いて終わりにします
知人女性に33歳で夫を亡くし4人の子供を育て上げ孫と楽しそうに遊んで暮らす50代後半の女性がいます。
同じく女性、離婚して3人の男の子を全員大学進学させた60代。
まだいくらでもいますが、すべてネットワークビジネスでできたことです。
主婦でもシングルマザーでもサラリーマンでも、少ない資本で、特別な才能なしで個人事業主としてひとりで高額な収入を得られるのはネットワークビジネス以外にはないでしょう。
もちろん個人差はあります。
最低条件は真剣に取り組んで努力を重ね、継続する根気があることです。
このようにまっとうにビジネス活動をするものにとっては、はなはだ失礼、迷惑千万な記事・情報が氾濫していることは残念なことです。