◆口コミネットワークビジネスの「ABC」が違法行為にならないように
「ABC」というと一般に「○○○の初歩、入門」という意味もありますが、
ここではネットワークビジネスの勧誘手法である
「ABC」のことを書いています。
1人対1人で勧誘するというのはごく当たり前のやり方で
特に解説することもないでしょう。
「ABC」は2人対1人で行うやり方です。
Aは、「Adviser」の略で、ビジネスや製品を説明する役の人です。
Bさんの紹介者や更にその上のアップが務めます。
Bは、「Bridge」の略で橋渡し役の人、つまり見込み客を連れていく人です。
Cは、「Customer」の略で見込み客、つまりBさんの友人や知人です。
●「ABC」の流れ
まずBさんは友人Cさんを勧誘したいと考えます。
そこでCさんに電話をかけ適当な理由を作って
ファミレスやカフェ等に誘います。
そこでは説明役であるAさんが、すでに待ち構えています。
そこでBさんは、説明役であるAさんに、友人Cさんを紹介します。
Bさんはこのビジネスの初心者です。
アップのAさんがBさんに代わってCさんにビジネスの説明をします。
AさんがCさんに説明している間、BさんはAさんの話に頷いたり
相槌をうったりしながら口は挟まない様にします。
そしてAさんの話し方や態度などを学びます。
Cさんは話に納得してビジネスに参加することを決断します。
そして将来Cさんが新しくDさんをリクルートする時には
BさんがAさん役になります。
●事前に「ティーアップ」をしておくことが大切
「ABC」の最中、BさんはAさん、Cさんの発言に対して頷いたり
それなりの反応をして、場の盛り上げ役に徹します。
そしてAさんの情報を「ABC」を行う前にCさんに伝えておくことが
重要です。
これを「ティーアップ」といいます。
CさんにAさんを信頼してもらい興味を持ってもらえるように
前もってセッティングしておくということですね。
●「ABC」という勧誘手法が必要な理由
Bさんはビジネス初心者です。
まだ他人を勧誘した経験もありません。
ビジネスや製品の知識もまだまだ勉強中という段階です。
自分に確信、自信があったとしても、ビジネス初心者では
なかなか相手にしてもらえません。
そこで既に実績のあるアップの力を借りるということになります。
ビジネス初心者のBさんが孤軍奮闘するよりは
はるかに合理的な方法と考えられています。
●「ABC」が違法行為とみなされる恐れがある
AさんがBさんにかわってCさんに説明すること自体は
問題ないでしょう。
問題は見込み客を連れて来るさい、
予め内容や目的を明確にしているかどうかという点です。
特定商取引法という法律では、MLMの勧誘行為をするときには
事前に会社名や内容を全て告げなくてはならない、
ということになっています。
しかし、詳しいことはAさんから話すのが「ABC」の鉄則です。
事前にどこまで説明していれば法に抵触しないのか?
事前に全て詳しく説明してしまっては「ABC」をする意味が
なくなりますし、来る人はどれほどいるでしょうか。
●<オンラインMLM>に「ABC」という手法はありません
<オンラインMLM>では勧誘をしません。
インターネットで集客するため勧誘にまつわる問題は
いっさい気にする必要がないのです。
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