井岡一翔問題、何が問題?スポーツにルールがあってアタリマエ
僕は武術家、格闘技アナリスト(自称)でもあります。
子供の頃は相撲、中学生から高校生時代はキックの鬼沢村忠、プロレスは必ずTV観戦。
小中学生の頃は野球か相撲しか遊びはありませんでした。
将棋もハマってましたがここでは肉体系に絞った話で…。
相撲で、身体の小さい自分が大きい相手に投げ勝つ快感は今でも忘れられません。
身長がもっとあればアントニオ猪木の門を叩いていたのは間違いないでしょう。
そんな、平均以下の自分の肉体にコンプレックスを感じて恨んだこともあります。
20代では東スポを読み格闘技通信などの専門雑誌を読み耽っていました。
一時は東スポの記者になろうと真剣に考えたこともありました。
ボクシングももちろん大好きでした。今も。
さて、僕の話はこれぐらいにして本題に入ります。
*そもそもタトゥーとは何なのか?
日本語では刺青、入墨ですよね。
子供のころ銭湯で見かけることがありましたが美しいと思ったことは一度もありません。今も。
昔、一般人が今のように気軽(?)にスミを入れることはなかったと思います。
つまり、それは特殊な人の証だったんですね。
そのスジの人が「オレは危ない人間なんだぞ」と看板を出しているわけです。
無理していうと、ある意味それは護身術の一種かもしれません。
自分のほうからバリアを張っているということで無駄なトラブルを回避している。
「オレに手を出したら厄介なことになりますよ」というわけです。
実際に格闘したら弱かった、ということは考えられるでしょう。
個体の強弱ではなくて「オレのバックには組織がついてますから怖いですよ」と先に発表しているわけですね。
「だから手を出さないでね」というポスターを身体に貼って歩いているわけです。
昔はその広告効果は絶大でしたが、今では多くの一般人も彫っていますからそれだけでは見分けがつかない。
現代では自己表現のひとつかもしれませんがまだまだ抵抗を感じる人が多いと思います。
まぁ、どちらにしても自分は他の人とは違うというアピールをしたいわけですね。
今年は丑年だから鼻にワッカをぶら下げる人が増えるかもしれません。
他人に迷惑をかけなければ何をしても、何でもアリの時代なんでしょうか。
十代でやんちゃだった女性がカッコイイというだけで、考えもなく墨を入れて、成人してからママになり墨を消すのに大変な思いをする、という話は多いようです。
社会にもスポーツにもルールがあります。
若い時はわからなかったことも社会人になって、人の親になってようやく気付くということもあるでしょう。
子供を連れてプールにも行けないなんて。
そのような人にとってタトゥーは相当大きな代償を要求するもののようです。
僕はタトゥーを一度もカッコイイと思ったことがありません。
ワンポイントのシールを貼って遊んでいるのはまだしも、親からもらった身体に不自然な手を加えることが許せないんです。
それは好き嫌いの問題ではありません。
上の写真を見て美しいと思う人はどれだけいると思いますか?
ボディペインティングならまぁ、アートかもしれません。
しかし本当に彫ったものなら…。
こんなナイスバディを墨で汚して…。
*優秀なアスリートほど陥ってはいけない「正しい常識」認識の欠如
「正しい常識」なんてないのかもしれません。
しかしルールと定められたものなら、それがもし「黒いものを白と言え」だとしてもルールを変えない限りは「正しい常識」です。
ボクシングの世界チャンプが引退後暴力事件、詐欺事件など恥ずかしい話です。
真面目にボクシングをしている後輩たち、ボクシングファン、関係者にとっていい迷惑です。
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」?
肉体だけ鍛えてもダメな人間は結局ダメなんでしょう。
それぞれの世界、ソノ世界しか知らないでその才能だけで伸びてきた人は危険です。
世の中の「正しい常識」を認識できないとまずい問題を起こす可能性が大きいのです。
社会もスポーツもルールの上に成り立っている、ということは論を俟ちません。
そのルールが正しいとか間違っていると論じてもはじまりません。
それに反する言動はトップアスリートほどに気をつけなければなりません。
それだけまわりへの影響力が大きいし自分にも大きく跳ね返ってくるからです。
*ボクシングのルールに反しているなら問題にする必要はない。
井岡問題、SNS上でも騒がれているようです。
僕は全く問題にすることではないと思うのですが。
ルールに反する者、反することは即アウトでしょう。
ホームランを打った打者がホームベースを踏まなかった。
それをアウトにしたら、問題だと騒ぎますか?
中量級で日本ランキング1位まで上り詰めた大嶋宏成というボクサーを有名にしたのは、入れ墨の除去手術痕だった。暴力団の構成員だった大嶋が、ボクシングの世界に足を踏み入れたとき、最初にやったのは入れ墨を消す努力だった。尻と太腿の皮膚を移植。壮絶な手術だったという。
川崎タツキというボクサーも同じような境遇から抜け出してリングに上がった。彼もまた入れ墨を消し、日本タイトルに3度挑戦するほどの名ボクサーになった。
彼らは少年院での経験や薬物中毒を乗り越え、覚悟を持ってボクシングジムの門を叩いた。何故、入れ墨を消したのか。それが日本のルールだったからだ。何故、ルールを守るのか。日本でチャンピオンになりたかったからだ。
↑ これは君島圭介氏の記事より引用しました。
そして、再、同引用。
昨年の大みそかに開催された「WBOスーパーフライ級世界戦」で勝利した井岡の左腕にはっきりとタトゥーが見えていた。入れたのは世界王者になった後だ。外国人ボクサーはタトゥーだらけじゃないか。時代に合わせてルールを変えればいいじゃないか。そんな意見もある。そうだろうか。
僕ももちろんTV観戦しました。
最後まで違和感がありました。こんなに評価されて世界チャンピオンという地位を掴んでいて、なんでタトゥーなんだ?いまさらタトゥーなんかで相手を威嚇する必要もないでしょう。
街のチンピラの喧嘩じゃあるまいし。
チャンピオンになってから入れた?不可解です。
ルールを知らなかった?
そうだとしても、そのルールが仮になかったとしても、どんなにボクシングが強くてもただの世間知らずのオニイさん(アラサーだからオッサン?)ではないでしょうか。
コロナが収まったあとでも子供連れてプールにも温泉にもいけませんよ。
悲しくないですか?
まことに残念な話でした。
興味ありましたら引用したこちらの記事も読んでみてくださいね。
https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2021/01/06/kiji/20210106s00021000306000c.html
最後にひとこと蛇足ですみません。
武術にルールはありません。
ピークは死の寸前です。
それまで楽しく精進を続ける、歳を重ねるほどに達人に近づくのです。
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