NHKのあるつまらない番組を見てしまって思うこと

NHK「真実の鉄拳〜中国・伝統武術と闘う男〜」という番組を見ました。
番組の制作者は武術も格闘技もまるで分っていない。
TVが下火だといってもまだまだその影響力はあります。
タレ流されるマスコミの情報を何もしないで享受するだけの情報弱者にとってはいつまでも都合のいいメディアだと思います。
ところでこの番組は一体何を言いたかったのでしょう。
全くわからない。
*マンガチックなストーリー、子供をターゲットにしている?
中国の伝統武術をインチキと否定して、それを暴こうとする一人の総合格闘家が、試合に勝つことで何が証明されるのか。
この格闘家も、協力した武術家たちも、番組制作したNHKスタッフも同列に陳腐、と言いたいのです。
子供じみたまったくの駄作。
何も知らない大衆レベルの素人制作者がウケを狙って作ったものにしか見えません。
物々しい、これは一大事ダゾ?みたいな演出は時代劇調で笑える。
中国の総合格闘家が中国武術を否定して、武術家と闘う抗争劇(ノンフィクション)ですがことごとく武術家が負ける。
ロクにスパーリングもしていない(であろう)武術家が総合格闘技のルールで勝てるわけがないんです。
というよりも、そもそもそういう見世物ではない。武術とは。
*武術は勝ち負けを争う格闘の延長、興行ではない
武術は抗争に勝つことではなくていかに抗争を避けるか、防げるか、です。
どっちが強い?それはスポーツ。総合格闘技はスポーツ。興行。
その強さとは「人間の強さ」のうちで肉体を使ったほんの一部分のこと。
(頭も使わないわけではないが…)
そして基本的に相手は人間ですよね。
しかし、多くの人はコレを「人間の強さ」そのものだと勘違いしています。
その証拠のひとつは、いまだに相撲と空手とキックボクシング、どれが一番強い?なんて話で盛り上がっている。(笑)
世の中が物騒だった昔、身を護るためには武器としての刃物が必要だった。
それを使いこなす技を身につける、また同時に徒手の格闘技も必要だった。
その後江戸時代に平和になって実質刀は飾り物になります。
そして21世紀の今。護身なら拳銃が一番ですが日本では持てない。
殺してしまえば二度とその相手に襲われることはないですね。
相手が人間で徒手ならアイスピック1本でもポケットに入っていればおおむね防げる。
強~いらしい空手の人が野球選手と喧嘩になった。たまたま川のそば。
野球選手はこのままではやられると思い河原に逃げたというより誘った。
そこでふんだんにある石ころを何発も正確にヒットさせ空手の人は血だらけ…。
人対人でどっちの人が強いか。「強い」って何なんでしょうか。
*一生のうち本気で他人と格闘するということは何回ありますか?
僕は若いころ(20代前半)実戦を何度か経験していますが今思えば、相手が刃物を持っていなかったから良かったものの…、と考えるとゾッとします。
実際格闘することなんて人生に1度もない人が大半でしょう。
現代社会の中で生きていくために何が必要なのか。
もはや古典的な武術、武道は今のままの姿ではあまり価値がない、社会が必要とするものではないのではないか。
あるものはスポーツ化して世界的競技になりましたが、こうなると武術(武道)ではない。
あとは少数のマニアが研究して楽しむものとして残るのでしょう。
ドッグイヤーが加速してマウスイヤーと言われる現代社会の激変、混迷、不確実性。
その時化(しけ)た荒波の大海をどう進んでいくのか?
溺れずに生き残っていくために役に立つもの。
それが現代における真の武術だと思っています。
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