年賀状が元旦に届くっておかしな話?

2021年明けましておめでとうございます。
今年の年賀状は昨年比17.4%減だそうです。
年賀葉書の利用状況は毎年少しずつ、確実に減っている模様です。
その原因は他人との付き合い方や慣習に対する考え方の変化、核家族化などいろいろな理由が考えられますが、やはりインターネットとソーシャルメディアの普及が大きいようです。
1枚63円。100枚出したら6,300円。ほぼタダのメールやLINE、SNSを考えるとバカ高い、と感じますね。
インターネットの発展以前はそれしか手段がなかったのですから
たいして疑問には感じなかったのでしょう。
*そもそも年賀状とは何なんだ?
年賀状の歴史は古く、平安時代までさかのぼるといいます。
本来は年始回りで相手の家を訪問して新年のあいさつをするところでしょうが
これを簡略化したものと考えることもできます。
明治20年ころには年賀状は激増し、元日の消印をねらって年末に投函する人も増えたとか。
その後、明治32年に現在と同じように、年末のうちに受け付けて元日に配達する年賀郵便の特別取扱いが始まりました。
すっかり国民的行事となり、明治38年には約1憶枚、ピークの平成16年に約44億5,000万枚となりました。
今年は19億4,198万枚。
ここで本来の意味を考えると、おかしなことに気づきます。
*無事年が明けたという祝辞が元旦に届くのはヘンだ
まだ新年を迎えていないうちに年賀状を書くという行為が不自然でなりません。
当時の逓信省のセールスプロモーション策略が見事に当たったのです。
つまり、年賀状は元旦に届くのがアタリマエ、それが常識。
着かなければ横着者、とまでは言っていませんが、元旦に着くことに重きを置いたのは明らかです。
それが国民に定着しているのは論を待ちませんよね。
目上のご年配の方に、元旦に書いて投函し激怒されたことがあります。
正月早々あまり良い例えではありませんが、
元旦に着くように12月25日までに必死で投函した方が直後にコロナで亡くなったとしたら、元旦に死者からの年賀状が届くことになります。
新年を迎えられなかった人から年賀状が届くって、不気味じゃありませんか?
本来は訪問して新年のご挨拶をするところをはがきで済ませる。
それはいいとしても元旦に着かなければと、年が明けてもいないうちに必死に書く。
なんか、誰かに踊らされてるようで滑稽です。
そういう僕も10年くらい前までは同じでした。
暮れの、めんどくさい事の最たるものでした、年賀状制作。
しかし何につけどんな主張をしてもあまねく人に理解されるものでもありません。
以前この年賀状行事のことで実兄と激論の末大ゲンカになったことがあります。(笑)
毎年きっちり元旦に年賀状をくれる人はいます。
その方にはこちらも元旦に着くように出しています。
*人がつくった慣習を盲目的に受け入れる態度を受け入れたくない
年賀状に反対しているわけではありません。
それが元旦に着くことに重い価値を置き盲目的に従う。
それをおかしいと思うのです。
世の中は噓だらけ、おかしい事だらけだと思いませんか?
親、兄弟、友人、教師、社会、時代、自然、様々なものから影響を受けて人は形作られています。
そこに己の考えを加味、注入しなければただの木偶の坊(でくのぼう)で終わってしまう、そんな気がします。
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